2017年01月22日

栄養学の嘘と間違い 食事を改めるA

 
ガンを契機に、真に価値ある人生を創造する…ウェラー・ザン・ウェル患者学の確率を目指す大型連載
ウェラー・ザン・ ウェルへの道 第5回


栄養学の嘘と間違い
     ーーーーー食事を改める A


川竹 文夫(ガンの患者学研究所代表)

〜『いのちの田圃(たんぼ)』6号より〜


 『一日三十品目をとるのが正しい食事です。私は看護婦で、栄養学の知識もあります。川竹さんのお話は間違っています。玄米や野菜だけではバランスがとれないことは、はっきりしていて・・・』
 ある講演会のアンケートに、こんな意見があった。
 一時間半、熱弁を振るった結果がこの反応である。気持ちは一瞬なえそうになった。
 が、よく見れば、欄外の余白には、次のような小さな文字が並んでいるではないか・・・。
 『私はいま、乳ガンを再発していて、食生活も関係しているような気もします』
 近代栄養学と玄米菜食。この二つの間で、彼女の心は、今日初めて揺れ始めているのだろう。

 昭和三三年、『六つの基礎食品』が発表された。一群は米などのカロリー源。二群はタンパク質。そして三群はカルシウム・・・六つの群から、まんべんなく栄養をとろうというものである。
 これは一見すると、バランスを考慮しているかに見え、しかしその実態は、ただひたすら大量の栄養をとろうというものであった。
 強く大きなアメリカ人。ひ弱でチビの日本人。敗戦による自信喪失。盲目的なアメリカ信仰。
 そこから出発した、日本の近代栄養学は、これをきっかけに、本格的に栄養至上主義への道を歩み始めるのである。
 もっとカロリーを、もっと油を、もっともっとタンパク質を!
 「米を食べると馬鹿になる」
 こんな暴論を述べた本がベストセラーになった。
 「一日一回フライパン運動」
 ともかく油を食べよう、というキャンペーンが、大真面目に展開されたこともあった。
 「タンパク質が足りないよ〜」
 コミカルなテレビコマーシャルも大流行した。
 そして・・・高度経済成長を経て、日本人の栄養は明らかに過剰になり、生活習慣病が激増した。
 この傾向は、バブル経済によってさらに加速。その結果、六十歳以上と言われていたガン年令は、急速に低年令層にまで広がり、子供の皮膚病であったはずのアトピーは、今や、青年から、中年層にまで広がろうとしている。
 何かが、どこかで、間違ってしまったのだ。前号に引き続き、その誤りを指摘しつつ、新たな道を探っていきたいと思う。

第T部 合成の誤謬(ごびゅう)

 一つ一つをとってみれば正しい行為であるのに、それらが寄り集まると、結果として、大きな間違いや失敗につながってしまうことを、合成の誤謬という。現代栄養学には、まさに、この言葉が当てはまる。
 何故か?

@栄養学は『栄養素学』
 現代栄養学は、食品を栄養素としか見ていない。例えば・・・。
 ストレス解消=カルシウム=牛乳
 疲労回復=ビタミンB1=豚肉
 という風に。これではまるで、薬やビタミン剤をとるのと同じ。が、食品には、常にいくつもの栄養素が含まれているので、当然、矛盾が起こってくる。例えば・・・。
◆先日ある医者が、肥満防止に毎日二個の卵を食べろとテレビで語っていた。卵に含まれているオボムコイドが、肥満を防ぐからだという。
 また別な医者は、血管をやわらかくするために、毎日七十グラムの肉を食べろと勧めていた。
 彼らの言うことを真面目に実行すれば、動物タンパク、脂肪、カロリーの取り過ぎになり、早晩、生活習慣病になるだろう。合成の誤謬の典型である。

A食べ過ぎになる
◆『一日三十品目』の推奨にも同じことが言える。これで食べ過ぎを避けるのは、至難の業。
 私はよく、「七味唐辛子を七品目とでも数えるか」と冗談めかして言うが、半ば本気である。
◆カロリーやタンパク質や脂肪など、各栄養素の分量計算に大変な労力が必要になる。
 あるテレビ番組で、栄養士が、有名料理人に理想的な栄養バランスのデータを示し、それを実際に作らせる企画があった。が、たいていは、何かが足りなかったり多過ぎたりした。毎日の食事で、一体誰が、こんな芸当が出来るだろう。

B矛盾に悩む
◆さまざまな病気や症状にあわせて、有効な栄養素を取り上げ、それを多く含む食材を紹介している本を最近よく目にする。
◆が、食材は合成物ではない。ビタミンEやカロチンなどという食材は、自然界には絶対存在しない。
 都合のいい栄養素だけを抜き出して、食べることは出来ない以上、へたに勉強した人ほど迷ってしまうのだ。
◆タンパク質をとるために、卵を食べようと思っても、卵にはコレステロールがあって食べられない。
 カルシウムをとるため、煮干しを食べようとする。が、魚の干物は、油が酸化しやすく、猛毒の過酸化脂質になることがある。
 胃ガン予防に、カテキンの効果を期待して緑茶をがぶ飲みすれば、カフェインのとり過ぎになるだろう。
◆どうしても上記のような悩みが生じる。 栄養素 のみを追いかけて、食べ過ぎたり、何を食べていいのか分からなくなる病気を、「思いっきりテレビ症候群」と私は呼んでいる。これも合成の誤謬の典型。

第U部 牛乳信仰の愚かしさ

 『栄養素学』になってしまった現代栄養学は、食べる人間の身体や生理、あるいは自然の摂理に反することを、平気で推奨することがある。
 その結果、かえって健康を損ねてしまう。その典型を牛乳信仰に見ることが出来る。

@骨は丈夫にならない
◆牛乳を飲む人の多くは、カルシウムを期待している。牛乳のカルシウムは吸収が良いとも言う。
 が、カルシウムが骨に沈着する(つまり丈夫になる)には、運動などによって、骨に負荷(重量などの負担や刺激)をかけることが条件。
◆かつて、宇宙飛行をした飛行士たちの骨密度が下がっていることが話題になった。無重力の宇宙空間では、骨に負荷がかからないからである。
◆また、太っている人が痩せている人よりも骨粗鬆症になりにくいのは、体重が負荷になっているから。
 つまり、運動もしないでカルシウムをただ摂取しても、骨粗鬆症は防げないというわけである。

Aカルシウム脱解が起こる
◆骨粗鬆症は、アメリカや日本のように、肉や牛乳の消費量が多い国にこそ多い。これは紛れもない事実である。何故このような矛盾が起こるのか?
◆人間の血液は、弱アルカリ性の時がもっとも健康。が、肉や牛乳などは酸性にする。すると、それを中和するべく、骨からカルシウムを奪ってしまう。
 これをカルシウム脱解(だっかい)というが、こうして血液中に脱解されたカルシウムイオンは、尿に交じって排泄され、腎臓結石や膀胱結石を引き起こしたりもする。
◆牛乳をとればとるほど、血液は酸性になり、カルシウムは奪われていくという皮肉な結果を招くのだ。
◆ちなみに、血液を酸性にする要因としては他に、糖分、過労、不眠、ストレスなどがある。
◆また、牛乳や肉の動物タンパクは、先月号で書いたとおり、脱アミノ作用によって、肝臓や腎臓を疲労させ、免疫を低下させる。
◆つまり、牛乳を飲むより、まず、動物タンパクを控え、血液を弱アルカリに保ち、運動で骨に負荷をかけることの方が、大切なのだ。

B健康を損なう
◆牛乳のタンパクは人間にとって異物(異種タンパク)。そのため、血液中に入って、アレルギーの原因になる。アトピー、喘息、膠原病、潰瘍性大腸炎などの増加の一因も、ここにあると言われている。
◆日本人の約七十五%は、乳糖不耐症。乳糖はラクターゼなどの酵素で分解され、腸で吸収される。
 が、欧米人と違い、離乳期以降の日本人の多くは体質的にこの酵素がないため、飲んでも吸収されない。腹がごろごろしたり下痢気味になるのは、身体にとって有害なものを排泄しようとしている証拠。
◆それを健康のためだと信じて無理矢理飲めば、欧米人に比べて、生活習慣病を招く危険性は一層高まる。
◆約四百種類の哺乳動物のうち、他の動物の乳を飲むのは人間だけ。牛の乳は、あくまでも牛のためのもの。日本人に限らず、人間が飲むこと自体、自然の摂理に反するのだ。

カルシウム比較図.jpg










 戦前・戦中の人たちの心には、食べ物に不自由した時代の暗い記憶と、アメリカ型食事への憧れが頑固にこびりついている。
 日本人が、十分に食べられなかった戦後の一時期、現代栄養学は、不足した栄養素を見つけて、補うことを使命としてきた。
 しかし、いいと思われる栄養素を、ただひたすらプラスしていくばかりの思考法は、栄養過剰を生み出し、生活習慣病やさまざまな病気の増加に手を貸すという皮肉な結果を招いてしまった。
 肉や牛乳によって、動物タンパクや脂肪をやみくもに取り込むアメリカ型の食事は、その典型である。
 また一方、若い世代の間には、『スナック菓子+野菜ジュース+ビタミン剤』をいい夕食と思うような深刻な混乱も引き起こしている。
 今、私の手元に一冊の小さな本がある。まったくの一般書であるにもかかわらず、百五十種類以上もの食品が紹介されており、それぞれについて何種類もの 身体にいい 栄養素が推奨されている。
 しかし、これらの栄養素をどのように組み合わせても、それは決して
 食事 にはならない。
 あれがいい、これがいい、こっちの方がもっといい、ついでにこれもと、混迷を深めるばかりだろう。
 私たちが求めるものは、栄養素ではない。量ではなく質によって豊かな食事であり、食生活である。
 そして、そこから導きだされる心身の健康である。
 今こそ、何よりもまず、日本の風土と叡知がはぐくんできた、シンプルで豊かな食事『玄米菜食』を、もう一度、発見しなおさなければならない。
 ありがたいことに、それはそのまま、人本来の食事でもあるのだ

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posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 06:37| 月刊『いのちの田圃(たんぼ)』

2017年01月18日

真っ白な世界


 1月16日は、大雪の朝となりました。冬場に数回訪れる真っ白な世界に浸っています。
 雪景色を撮ってきました。
 朝見た時より雪の高さが沈んでしまっていました。
 我が家の柘植の木が、雪の帽子をかぶっています。
 なかなか可愛らしいですよね。

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 次の写真は、私の散歩コースの中のひとつから撮ってみました。
 畑に残っている野菜、白菜なのかブロッコリーなのか…。
 すっぽりと雪に埋もれています。どちらにしても甘さを増して
 美味しくなりそうです。

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 私の地区はいわゆる豪雪地帯ではないので、今回の積雪での雪かきも
 さほど大変ではありませんでした。とは言っても雪かきをするのは夫なのですが(*_*;

れいこさん
 1994年左腎臓ガン手術。14年後の2008年右腎臓に再発。膵臓にも転移がみつかる。ガン患研に出会い、福島支部の仲間に励まされながら、自助療法に取組む。2014年検査の結果、腎臓ガンが消滅していたのが分かる。身体に残るガンがすべてなくなって、念願の〈治ったさん〉になるために、奮闘中! 福島県在住。


posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 07:08| グッド&ニュー

2017年01月15日

自分で治す手はじめに 食事を改める@


ガンを契機に、真に価値ある人生を創造する…ウェラー・ザン・ウェル患者学の確率を目指す大型連載
ウェラー・ザン・ ウェルへの道 第5回

自分で治す手はじめに      
     −−−食事を改める @


川竹 文夫(NPO法人ガンの患者学研究所代表)


〜『いのちの田圃(たんぼ)』5号より〜


 抗ガン剤を拒否した友人に、主治医は言ったそうだ。
 「抗ガン剤で、半年の余命が、一年に延びた人がいるんですよ」
 「ふざけんじゃないよ」と、その友人は、激しい憤りを感じたという。当然である。
 友人が目指しているのは、そして患者の誰もが真に望んでいるのは、言うまでもなく、完全治癒だ。
 わずか半年、 先生のお力で長く生きさせていただこう などと思っているわけでは、断じてない。
 ガンになる以前にも増して、心身共に健康で幸せな人生を、この先、二十年も三十年も、笑顔で満喫しようとしているのである。
 それも、ただぼんやりと望むのではない。当然に実現可能なこととして、なのだ。
 にもかかわらず、たかだか半年の延命を誇らしげに語るとは! そうとでも言えば、友人が抗ガン剤に同意する可能性があるなどと、一瞬にせよ考えるとは! しかも、次のような捨てぜりふまで吐いたという。 
 「私の受け持った患者の中で、代替療法で治った人は一人もいません」 この医者は、もしかすると、無邪気で愛すべき人物なのかもしれない・・・これほどの無知と傲慢と恥知らずを、こんなにあからさまに見せることが出来るのだから・・・。

 さてしかし、こんな医者を育ててしまったのは、私たち患者にも責任がある。
 誤った生活習慣がもとでガンになったにもかかわらず、自らは何ひとつ改めようとせず、すべてを医者任せにしてこなかっただろうか。
 かつての私がそうであったように
 「先生だけが頼りです」と、運命も命も預けてしまっていないだろうか。拝むから威張る。それだけのことなのだ。
 とすれば、なすべきことは一つ。医者任せを改め、医者を利用しながら、『自分で治す』のだという決意と知恵を身につけることである。
 今号ではまず、そのためのステップを三つ、紹介する。

ステップ1 ガンの本質を知る

 ガン細胞の固まりが、検査で発見されるくらいの大きさ(0、5o以上)になった時、人は突然、ガン患者と呼ばれる。そのため、ガン細胞そのものが、ガンという病気の本体だと思い勝ちだ。
 しかしそれは、大きな間違いである。ガンという病気の本質は、『ガンを育てやすい体質』そのものにあり、ガン細胞は、その体質を反映して出来る、影にしか過ぎないのである(『ガンの本質図』参照)。

ガンの本質図.jpg







 どういうことか・・・。
 人の身体には、毎日例外なく、数個のガン細胞が新たに生まれている。しかし、免疫細胞が全身をパトロールし、見付け次第に駆逐しているため、一定以上にその数は増えない。多くの人が健康なのは、そのおかげである。
 ところが、なんらかの理由から免疫機能が衰えた時、ガン細胞は増殖を開始、やがては健康を損ねるまでに育ってしまう。
 では何故、免疫機能は低下したのか・・・ライフスタイル、食事、心の乱れが続いたためである。
 私は、そのような乱れの結果として出来上がった体質を『ガンを育てやすい体質』と名付けた。
 この体質こそが、ガンという病気の本質であり、正体なのだ。
 手術や抗ガン剤によって、せっかくガン細胞を取り除いても、再発してしまうことがあるのは、この、『ガンを育てやすい体質』が温存されているからに他ならない。
 そして、体質に最も直接的な変化を及ぼすものこそ、食事である。
 食事療法によって、ガンが完全治癒に至るのは、『ガンを育てやすい体質』が、根本から改善されたからである。
 食事は、単なるエネルギー源ではない。かつての私が誤解していたように、車にとってのガソリンのようなものでは、決してない。
 食事が身体を作り、体質を作り、命を育む。
 食べることは、生きること。いかに食べるか、それは即、いかに生きるかにつながっている。

ステップ2 肉信仰の誤りを知る

 ではどんな食事が、『ガンを育てやすい体質』の改善に役立つのか。ずばり、肉食中心から、玄米菜食への一大転換である。
 ところがその時、最初の障害となるのが、根強いアメリカ型食事への信仰。栄養といえば肉、スタミナといえば肉、という迷信だろう。だが肉には三つの大きな害がある。

@高カロリーの害
◆肉にたっぷり含まれている脂肪は、炭水化物の九倍ものカロリーがある。肉食は、どうしても高カロリーに結びつきやすい。が、低カロリー食の方が長寿になることは、種々の動物実験で有名。
◆低カロリーの状態では、限られたカロリーをガン細胞と正常細胞が奪い合う。その場合、勝つのは、正常細胞だという研究がある。
 理由の一つは、ガンの血管が正常細胞のそれに比べて、細くうねうねとまがっていて、いわば、田舎道を輸送するようなものだから。
◆高カロリーの点滴をすると、ガンが増殖しやすくなってしまうことは、よく知られている。つまり、高カロリーは、ガンに餌をやっているようなものなのだ。

A動物タンパクの害
◆肉や牛乳に含まれる動物タンパクが身体に役立つためには、肝臓で、脱アミノ作用という複雑な処理をしなければならない。このため肝臓は疲労。またこの時、尿素や尿酸(痛風の原因になる)という有害物質が出来る。これを腎臓が排泄しなければいけないので、腎臓も疲労してしまう。
◆『肝腎要』という言葉があるように、肝臓と腎臓は最も重要な臓器の一つ。疲労すれば、当然、免疫は下がる。現にガンがある人や再発のリスクを抱えている人にとっては、明らかにマイナス。
 ちなみに、大豆などの植物タンパクは、脱アミノ作用がいらない。
◆過剰な動物タンパクは、腸内で腐敗し(おならや便が臭いのはその印)、インドール、硫化水素、メタンガス、アンモニア、ヒスタミン、ニトロソアミンなどの毒素を作り出す。これらが大腸ガンを始め、さまざまなガンの原因になる。

B高脂肪の害
◆肉に脂肪はつきものだが、牛・豚・鶏などの体温は、人間よりも3度前後は高い。動物の血液中ではサラサラとしている脂肪も、人間の体内では凝固して、血液がベタベタと粘り、赤血球や白血球、リンパ球などが互いにくっついたダンゴ状態になってしまう。
◆となると、渋滞の道路と同じく、血液の流れが悪くなる。ことに、全身に張り巡らされた五十一億本もの毛細血管は、直径が0,005o以下しかない。当然、あちこちで渋滞を起こす。
◆その毛細血管を通って、全身をパトロールし、ガン細胞を見つけ次第に殺してしまうNK細胞は、最も頼りになる白血球の一種。が、渋滞では、働きようがない。
◆酸素を運ぶ赤血球が毛細血管を通れなければ、身体は酸素不足にならざるを得ない。酸素不足は、ガンの原因の一つ。
◆肉(つまり脂肪)を食べた後の白目の部分を顕微鏡で観察すると、赤血球やリンパ球などがベタベタくっつきあっている様子が見える。そして、この状態は、二十四時間も続くという(『胃腸は語る』弘文堂)。肉好きの人なら、二十四時間以内にまた食べるだろうから、その人の血液は、常にべたついていることになる。
◆栄養といえば肉、スタミナとくれば肉と考えがち。が、これこそ最大の迷信。肉食こそ、最も危険な『ガン育成食』なのである。

ステップ3 アメリカの変化を知る

 アメリカは、穀物と野菜を中心とした伝統的な日本食を模範に、着々とガン死を減らしている。
 一方、肉と牛乳の、古いアメリカ型食事を今だに理想としている日本では、ガン死は増え続けるばかり。何たる皮肉であることか!

◆一九七七年、アメリカで発表された『マクガバンレポート』は、穀物と野菜を中心とした伝統的な日本食を、人間の理想食として推奨。特に未精白の穀物(玄米・玄麦など)の摂取を増やすことを提唱した。
◆一九九〇年、アメリカの国立ガン研究所は、ガン死を減らすことに役立つ野菜や香辛料約四十種類を『デザイナーフーズ』として発表。ニンニク、大豆、ニンジン、玄米、海藻、きのこなど、おなじみの野菜を軒並み上位にランクした。
◆一日に五皿の野菜を食べようという「ファイブ・ア・デイ」運動を推進した結果、野菜の消費量は二十%増加、それにともなって、ガン死亡率の低下が続いている。
◆アメリカではすでに、牛乳や乳製品の反省期に入り、小児科医の多くは、低脂肪のスキムミルでさえ、コップ一杯以上は飲まない方がいいと考えているという。

 一九九〇年、私はガンになった。 
 「ガンの原因なんか分からない」 
 その頃はまだ、そう言って恥じない医者が多かった。
 が、その彼らも今では、「原因の三十〜三十五%は、食事にある」と認めるまでになってきた。
 しかも最近、国立ガンセンター名誉総長の末舛恵一氏は、ある講演会で次のように述べている。
 「抗ガン剤や放射線は、副作用や免疫力低下が難点、食事改善を含めた、他の選択肢を考えるべきだ」
 時代は、確実に変化している。
 患者には抗ガン剤を使用する医者が、自らガンになれば、まったく使わない例を、私は複数知っている。 同じように、「玄米でガンが治るなら、医者は要らない」と豪語している医者たちが、こぞって玄米を食べる日も近いかもしれない。
 事実、複数の現役の医者が、素人であるこの私のもとに、「玄米菜食で治したい」と言って、相談にきたことがある。
 あくまでも、こっそりとではあるけれど・・・。


posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 07:46| 月刊『いのちの田圃(たんぼ)』