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2020年04月25日

先駆けて咲く花になろう


先駆けて咲く花になろう
~新型コロナの前と後~
N P O法人ガンの患者学研究所 代表 川竹 文夫


  これから世界が、どうなっていくのか
  誰にも分からない
  でも・・・・
  これだけは、分かっている
  もう 決して
  前の世界には 戻れないということだ。

  世界は 
  すっかり変わってしまっているだろう

  一日も早く元に戻りたい 
  と
  誰もが願うけれど
  そんなことは きっとないだろう
  必ず夜は明けるが
  その空が明るいとは限らない。

  世界は
  すっかり 変わってしまっているだろう

  だから
  今日が最初で最後の日
  そんな気持ちで けれど淡々
  できることを続けよう
  まっさらな空気の中を 歩こう
  合本を 読もう
  手当てに励もう
  90日ノートを 綴ろう
  生き方を 見つめ直そう
  そうして
  力を蓄えよう

  必ず夜は明けるが
  その空が 明るいとは限らない

  世界はすっかり 変わってしまっているだろう

  だから
  「いのちの田圃」につどう 私たちは

  そのとき・・・・

  一隅を照らす
  花になろう
  季節に先駆けて咲く
  小さくて
  大きな
  花になろう
  花になろう


posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 17:16| メッセージ

2014年11月18日

治すガンバリ世界遺産 川竹文夫


 絵本『どんどんどんどん』が大好きで、なのに、うっかり捨ててしまったことに気づいて(私には、よくあること)、慌てて注文したら二冊届いた(これも、よくある)。
 また捨ててしまったとき助かるかなと一瞬思ったけれど、捨てるときはきっと(私のことだ)、二冊一緒に捨てるだろうね。
 それにしてもいい話だったと、また、昨日の三輪さんの話を、心の舌で転がしている。絵本にしてみたいな・・・。
 京都列島縦断講演会の後片付けの最中だった。私は彼の肩を叩いて、小さく叫んだ。「い~いですよ、それ。〈治すガンバリ世界遺産〉ですよ、無形のっ!」
 鬼の形相(彼曰く)で毎日散歩を欠かさなかったとき、ガンはどんどん大きくなるばかり。「誰も寄りつかんし、犬にも吠えられて・・・」 
 ついに死を覚悟した彼は、小学校一年生の遠足で行った場所を訪ねた。何のために?
 「もうあかんので、人生を振り返っておこう、思って・・・」
 二年生の遠足の場所にも行き、三年生のそこにも。そのときふと思う。
 「今、自分は死にそうになってるけど、あんなに元気いっぱいのときがあったんやな」と。
 そう気づいた瞬間。
 「なんや、ふ~っと楽になったような気がして・・・」
 次第に柔和な笑顔で散歩ができるようになり、「犬が尻尾振って寄ってくるんですわ」・・・いつしか、四つの転移ガンは全部消えていた。ワーオッ!
 再会した絵本をゆっくり広げながら(もう捨てたりしないからね、しばらくは)、私はまた、心に叫ぶ。ホンマにエエ話やで!
 詳しくは、学会シンポジウムで御本人の名調子をたっぷり聞いていただくことにして・・・私はつくづく思うのだ。
 人に歴史あり、物語あり。ガンには人生のドラマが詰まっている。それは誰にもあり、けれど、決して二つとは、ない。
 そのかけがえのなさこそ、主人公を支え癒やし治しウェラー・ザン・ウェルに導き実現させ満喫させ・・・『いのちの田圃』に集う、あなたとあなたとあなたとあなたも、どんどんどんどん包み巻き込みのびて広がり広がって、やがて世界を変えていく、とてつもない力になるのだ、きっと。

会報誌『いのちの田圃』巻頭言より


posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 21:45| メッセージ

2014年11月13日

「綴り方」とは 川竹文夫


〈ウェラー・ザン・ウェル綴り方〉には、何を書けばいいのか
理事長 川竹文夫       


 これまでの医療者は、もっぱら病気をマイナスと捉え、〈直す〉ことに集中。つまり、こわれた機械を修理する発想です。興味の中心は、目の前の患者の身体に起こっている不具合、つまり〈症状〉でしかありませんでした。
図の黒く塗りつぶした部分です。

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 けれど、ウェラー・ザン・ウェル患者学は、は、その症状や病気の〈背後〉に隠れている、〈人生という深く広大な物語〉に注目します。
 私はその一面を〈ガンは人生の病〉という言葉で言い表しました。人生が病を作った。病は人生の表現。人は、生きてきたように、病むのです。
 が、〈ウェラー・ザン・ウェル綴り方〉は、上記の視点に加え、人生という物語にこそ、治す資源・治す力が無尽蔵に隠されていると、さらに積極的な意味を発見するのです。
 となれば、みなさんが、〈綴り方〉で何を書けばいいのかという答えは、すでに、明らか。そう、〈人生の物語〉です。涙、ため息、失敗、挫折、慢心、転び、うずくまり、また立ちあがり・・・、勇気、希望、歓喜・・・そんな抱きしめたい、もろもろです。
 今、メンバーのみなさんは、私の注文があまりに多くて、知恵熱が出る寸前かもしれませんが(おーい、大丈夫かぁーっ!)、必ず、素晴らしい作品に仕上がるでしょう。がんばってください。


posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 17:10| メッセージ

2014年11月10日

〈笑顔の革命〉へ 川竹文夫

ウェラー・ザン・ウェル学会シンポジウム(12月13日〜14日)に向けて、理事長川竹文夫からのメッセージをお届けします。

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 かつて私たちは、黒い雲からこぼれ落ちた孤独な涙。暗く果てなく広がる空を見渡せば、何十万何百万の涙が落ちているというのに、一つひとつは、まったく孤独なままだったのです。けれど、この二日間、共に学びを深めた今、孤独な涙は、どこにも見当たりません・・・。
 勇気と希望に満ち、何よりも、独自の、治す技術と哲学の、最初の一ページを刻んだ誇りに輝く涙ばかり。患者と医療者が共に笑顔に包まれる〈笑顔の革命〉が、妄想だと一蹴されてきた〈笑顔の革命〉が、いよいよ具体的なスケジュールにのぼってきたのです。
・・・こんな風に、力強く締めくくれるように、みなさん一人ひとりが持っている力をすべて持ち寄り、手をつなぎ、二日間、頑張りましょう!!!

理事長 川竹文夫




posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 04:17| メッセージ