2019年11月04日

「〈手当て〉。尊厳に至る道」 その1

〈手当て〉とは、身近にある自然の素材を使う民間療法の一つで、古来、連綿として伝えられてきたものです。
ビワの葉の温灸、ビワ葉コンニャク、里芋パスタなど、こんなものでよくなるのか? と思えるものばかりですが、実際やってみるとびっくりするほど素晴らしい効果を発揮します。
痛みがやわらぎ、身体を温め、気持ちよく免疫をあげてくれます。それに副作用がなく、あまりお金がかかりません。免疫が上がるので、再発予防にも役立つのです。
そして何より、ガンを治すために自分でできることがあること! 自分にはなにもできないという無力感から救われ、明日に希望がうまれます。
今回から、N P O法人ガンの患者学研究所代表の川竹文夫が書いた、『〈手当て〉。尊厳に至る道』を数回に渡って掲載します。 


「〈手当て〉。尊厳に至る道」 その1
N P O法人ガンの患者学研究所代表 川竹文夫

 ガンだと告げられた瞬間から、多くの人は、未来と過去が、同時に失われる予感に苦しみ始める。
 夢、計画、希望。地位、身分、業績、家庭。すべてが、音をたてて崩れるような・・・。
 だが、それ以上に苦痛なのは、心の底に巣くう、無力感である。
 自らの命の危機を目のあたりにしながら、自分ではどうすることもできない。昨日まで顔も名前も知らなかった医者という赤の他人に、運命も、人生も、すべてを預けるしか能のない、自分がそこにいるのだ。
 以前の私が、まさに、そうだった。口にこそ出さないが、心はいつも、「先生だけが頼りです」。
 それは、〈生の尊厳〉の、深い傷つきではなかったか。
 けれど、今の私は、ガンは、自分で治せるものだという確信がある。進行の度合いにも、何回目の再発であるかにも、一切関係なくだ。いや、それ以前に、自分を二度とガンにはしないという、自分自身への信頼がある。
 失われた〈生の尊厳〉は、回復されたのだ。
 では、どのようにして・・・?
 玄米菜食との出会い。そして、〈手当て〉を知ったこと。それが、そのすべての始まりだった気がする。
 ライフスタイルを整え、食生活を改め、心の持ち方を変える。ガンの原因を取りのぞきつつ、〈手当て〉で、体質改善の後押しをしてきた。
 そして、今、思う。
 無力感の克服と、〈生の尊厳〉の回復こそ、すべてのガン患者の未来にとって、最も大切なことの一つなのだと。
 今号では、そんな視点から、〈自助療法〉の主要な一つ、手当てについて書く。
(つづく)

※この記事は『いのちの田圃』16号(2002年 4月号)に掲載したものです。


posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 12:21| 日記