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2022年06月21日

〈死〉が、頭から離れない…

〈治ったさん〉座談会
絶対生きる!
自分に向き合い、自助療法を
やり抜き通して掴んだ幸せ! 
…その2

前回は、6人の〈治ったさん〉の
プロフィールをご紹介しました。
さて今回は、ガンがわかったときの
お話です。
今はニコニコ笑顔の〈治ったさん〉ですが、
ガンと告げられたときはどうだったのでしょうか。

〈死〉が、
頭から離れない…


中島康夫さん:排尿時に異常があったんですが、病院に行くのが怖く
て…。だけど、状態がひどくなる一方で、決心して検査入院しました。
そして明日退院というときに医者に呼び出され、
「前立腺ガンW期、悪性度は9」と突然の告知でした。
退院する日の朝に聞くのだろうと、気持ちの準備をしていたのに、
不意うちをくらった感じ…。
心の準備ができていないせいもあって、アントニオ猪木から
頭をキックされたような…。明け方まで涙で寝られなかった。
十数年経っているけれど、いまだによく覚えています。
近藤利也さん:私は人間ドックで見つかりました。
先生に、2週間後にたまたま空いているからどうですか、
と言われて、とにかく手術してほしかったので、すぐにお願いしました。
見つかったのは46歳ぐらいのとき。
「若いんで、必ず再発しますよ」と言われたときは頭のなかが
すっかり真っ白になりました。
膀胱ガンは再発率は50%。もしかしたら自分は…と想像し、
これからガンによる死への恐怖が、延々続くんだろうな…。
死というのが頭から離れなかった。
共働きだったのですが、長期治療で自分が無給となったら
貯蓄もあまり多くないので住宅ローンの負担は大きく、
妻にも相当の苦労をかけるだろうな。
万が一、この世とオサラバした場合は退職金などもあるし、
住宅ローンは信用保険で負担がなくなるだろうから、
家族がなんとか生活していける分だけは残せてやれるかなとか、
そのころは、自分が死んだあとの家族の生活のことしか
考えられなかったような気がします。
牛尾敦史さん:私は1997年から歯肉が白いという症状が出ていまして、
ガンになる可能性があるということでずっと検査だけは
受けていました。
ガンになる1年前には、悪性になることはないから検査に
来なくていいと言われていた。それから8カ月ぐらい経って、
たまたま通っている歯医者さんで、また白いところが
広がっていますねと言われたんです。通っていた病院に行ったところ、
「あっ、ガンになっていますね」ということになってびっくりしました。
まったく自覚症状もないし、食事とか結構健康管理に
気をつけていて、自分がガンになるっていうのは考えられなかった。
こんな品行方正な男が、なんでガンになるんだろう…
実はそれが問題だったんですが…2、3日、悩みました。
私、30年前ぐらいから朝起き会という勉強会に入っていて、
その会ではよく「苦難福門」と教えられていて、
これが必ず「福門」につながるんだと、言い聞かせ、
精神的には安定した状態だったと思います。
太田和江さん:私は、ガンだと言われたときは、比較的冷静でした。
不摂生な生活をしていたので、当然だろうなという思いと、
私がガンになるわけがないという気持ちの両方がありましたね。
市川功子さん:会社の健康診断で見つかって、びっくりして精密検査を受けたら、
間違いなくガンだねと…。
今から思うと不思議ですが、自分がガンだと分かる半年前に
姉が膵臓ガンになって、すごく驚いたんですよ。でも、
変な自信があったのか、自分がなるとは全然考えていませんでした。
「T期だからね、再発の危険性も低いし、手術後はもとの生活に
もどっていいよ」って言われて、どこかほっとして…。
ああよかった、治るんだって思って、手術、放射線もホルモン剤も、
すべてやりました。
平山美樹さん:ガンが分かったときは、子供が9歳と6歳。
私も職場の健診で見つかったのですが、確定診断を受けるまでは、
自分がそんなことになっているなんて夢にも思わず、
ずっと楽観的だったけれど、あれ、なかなか検査から開放されないなと
思っているうちにどんどん進んでいっちゃって、最後に
「3・5センチのガンが、場所も真ん中にありますから、
あなたの場合は右側を全部とります」と言われたとき
はさすがにショックでした。
確定診断を受けた日は、子供の豆まきの行事がありまして
、その行事を見に行ったけれど立っていられない…。
ベンチみたいなところでへたり込んで見た気がします。
手術しても再発するんだろうなといった、ガンにつかまると
逃れられないみたいなイメージがすごくありました。
あともう2、3年かなって思って、周りの景色の色が
なくなったような、なんか違う世界にいるみたいな。
楽観していただけに、そのギャップに自分でも驚きました。

        (つづく)


posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 15:30| 座談会シリーズ