
【心の免疫セミナー】がオンライン開催されている。
今年はこれが、年内最後の開催だ。
「いのちの田圃の会」の仲間がオンラインに集う。
これまでの人生の道程から、新しいルートを自ら切り開いていくプロセスを、代表の川竹と参加者一人ひとりが、膝つき合わせ、がっぷり四つで組み合う4日間。
今日はその3日目、参加者への個別のアドバイスがスタートした。
【スタートアップセミナー】を受講し、自分がガンになった原因を探った参加者たち。
次のステップの【心の免疫セミナー】では開講前に、課題が与えられている。
テーマを設けたマインドマップ2枚と、「治す理由」をA3サイズのシートに書き上げる。
いずれも、自分を真摯に見つめていなければ、筆が止まり、空白が際立つ。
書かれた中身の濃淡によっては、川竹から届けられる言葉もくっきり変化する代物だ。
◇ ◇ ◇
ある参加者は、ガンになったことへの受け止め方について「自らの心理状態の掘り下げの甘さ」を指摘された。
仕事や家族の世話がひと段落し、役割を終えたら次に何をするのか。
時々刻々と流れゆく月日を、これから一体どう過ごすのか。
ガンは問い続ける。
漫然と病人をやっていては、ガンがくれたメッセージに気づけない。
これまで歩んだ路傍のあちこちに積み残した諸々を、抱きしめては手放すことを繰り返す【心の免疫セミナー】は、新たな道標を発見していくステージともいえる。
本来の自分が喜ぶことを探しているか
我慢している潜在意識に気づいているか
終活ということばを使うな。どう生きるかを考えよ……
参加者は熱心にメモを取り、互いのエピソードに共感し、時に涙しながら、いのちを育てる手がかりを掴んでいく。