2021年 良い年でありますように!
さて、ガン患研では、今年素晴らしいイベントを開催します。
その名もガン患研「大芸術祭」!
では、それってどんなものでしょう?
ちょっと、いやかなり長いですが、ガン患研代表の呼びかけをご紹介します。
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川竹 文夫
■開催予定
2021年10月~11月にかけて!
■ 去る10月4日。芸術祭発起人9名によって、立ち上げの会議が開催された。
さぞかし奇想天外なアイデア続出、ああでもないこうでもない、そんなんじゃないわよ、こんなのどう? などと議論百出を想像するだろうが、実は、みんな至って静か。
いや、会議の最初30分ほどは、湧いた。
なぜかと言えば・・・みんなにとって不慣れな、ZOOMなるものを使ってオンラインでやったから、のっけから事故続出!
「代表からの招待メールが来ていないので、入れません!」という太田リーダーの、非難と悲鳴を皮切りに(あとで確かめると、メールはちゃんと届いていた。濡れ衣だ。コラッ!)。
「○○さん、声が聞こえていません」「▽▽さん、どうして入れないの?」「どうも無理なようで・・・」
仕方がないってんで、私は右手に加入電話の子機(これは、入れないメンバーに声だけでも聞いてもらおうと)、左手にスマホを持って(同様に、これは顔は写ってるが声が聞こえないメンバー対策)、心に「くそっ!」と舌打ちしながら、それでも表情は精一杯穏やかに、暗雲立ち込める会議を敢行したのでありました。
さて、本題!
ガン患研芸術祭・三原則
芸術祭と言えば、合唱、絵画や書の展示が相場。だが、我がガン患研芸術祭は、決して決して、そんな小さな枠には、はまらない。
三つの原則で、以下にそれを説明したい。
原則 1 何でもあり!
音楽、美術、漫画、書、文芸、手芸、演劇、講談、舞踏、サーカス、朗読、漫才、落語、映画、園芸、声帯模写(古いね)、コスプレ、一人オリンピック・・・など何でもあり。
「そんなの芸術じゃない!」などと、窮屈なことは、決して言わない。
かつてガン患研では、<治す頑張り・世界遺産>という世界初の大好評イベントがあった。
その認定第一号は、<治ったさん>小林紘一さんが何百日か連続で全身生姜罨法をやり続けたとき使用した、保温用のシート。
彼は、何と梱包材のビニール、いわゆる「プチプチ」を何枚もガムテープで、繋ぎ合わせ張り合わせたものを自作していた。
子細に眺めるうちに、私は、これこそ芸術だと感嘆。悲哀とユーモア、いささかの偏執的な粘着も味を添えていて、「エンバランスシート買えばいいじゃん」と一瞬思った自分を深く恥じた。
そしてそのとき、<治す頑張り・世界遺産>というコンセプトが、私のビリケン頭に、舞い降りてきたのだった。
これなんか、第一回芸術祭では、是非とも、特別招待作品にしたいと、今から思っている。
何でもありとは、大体まあ、こんな感じだ。
どう考えても、いよいよ何もやることがない人には、<叫び>というジャンルも用意している。どんなことでもいい、「魂の底」からの叫びは、芸術の始原の姿だ。
話は長くなるが、大学時代、私の専攻は<美学>。美とは何ぞや、芸術とは何ぞやと、4年間、ただ延々理屈をこね回すのが専門だ。
だから。その私が「これは芸術だ!と言えば、誰が何と言うおうと、芸術なのだ!
原則 2 全員発表!
ただ見るだけの参加は厳禁!
必ず、全員が何かを披露すること!
<叫び>だったら、生きてる限り誰でもできるからね!
何かの参加を促すとき、良くあるのは「上手い下手は関係ありません。
楽しんでください」などという猫なで声。
何を言ってるの? 関係あるでしょ、どうしたって! それが大人の分別ってもので、いや、子供だって、人と比較して自分はどうなのかという冷厳な事実を、日々、突きつけられながら生きていくのだから・・・。
じゃ、どうすればいいか。その時の自分のすべてを出し切ることだ。
どうせね、「上手い」ったってたかが知れてる。上には上がいる。
要は、自分をやり切ればいいのだ。下手をやり切る。下手を貫く。ま、そんな感じ。
あ、それから・・・一人で何種目に参加してもらっても結構!
ご家族の参加・発表も、もちろん大歓迎だ!
原則 3 時空を超えたロングラン!
ガン患研芸術祭は、二部構成になる。
動画配信とリアルに会場に全員が集まるフィナーレだ。
例えば・・・。
今治のAさんが海辺で民謡を歌っている。函館のBさんが紅葉を写生している。東京のCさんはリビングで一句ひねり、そのころ栃木のDさんは、公園で片手倒立を披露。島根のEさんは、ギター教室で指導に余念がない。
あるいは、千葉の田中善武さんが一人オリンピック2000日を目指して夜明けの街に出発するのを合図に、全国各地の会員が、それぞれのウォーキングコースへと出発する。
また数日前に<治ったさん>認定を申請してきた渡邊笑子さんが・・・お気に入りの高台で、「私、治りましたーっ!」と絶叫し・・・。
とまあ、参加者の日々の芸術活動を可能な限り撮影し、動画にまとめ、YouTubeを始め、さまざまなメディアで公開していくのだ(この際、インターネット放送局を作るのもいい)。
つまり、10日か一カ月か、どこかの誰かの芸術活動や作品がインターネットで、連続上映されている・・・発起人の中村裕美さん曰く。「毎日がフェスティバルっていいですね!」状態になる。これが、第一部。
そして第二部は、東京のどこかの大ホールに二日間、リアルに集まって、最高潮に盛り上がった感動を共にする。つまりフィナーレ。
まさに、時空を超えたロングランにしたいのだ。