ひたすら学んだ! 実践した! そして、つかんだ新しい人生!
〜鎌田進副代表と笑顔輝く〈治ったさん〉たち〜 その9
♪地道な努力が思考を変える
鎌田 近藤さんは、どちらかというと、実践を積み上げてきて総決算という感じでセミナーを受講されていますね。
近藤 入門セミナーと免疫セミナーに参加するまでは、何かことがあると、自分の中で悶々として、頭の中で終わらせてというのが一つのパターンになっていたんです。それが変わりましたね。セミナーでは、たとえば、席に座るにしても、自分はうしろに座ってお客さんのような雰囲気でいたら、前に座れって言われて、行動を変えさせられる。それにとにかくいろいろ書かされますよね。
鎌田 そうですね。
近藤 しゃべること、書くこと、表現することをやらされる。代表に、もっと自分を出せって言われたのは、今まで頭の中で終わっていたのを書いたりしゃべったりする行動に移せということなんだと気づきました。それで、感じたり思ったりしたことを書き留めるようにしていたんです。ノートがなければ携帯のメモに残すとか…。
鎌田 今も考えたことを書き留めているのですか。
近藤 そうですね。今回の座談会もそうですが、みんなと話す機会にどんどん出なきゃだめだと思っています。支部の例会でも同じですね、表現する機会をできるだけ作ることですね。なかなか腰が重く、おっくう、臆病、依存型というのが出てくるんですけど…(笑)。
鎌田 セミナーでの学びを大事にしていただいているんですね。
近藤 やっぱり、コツコツ続けないと、潜在意識っていうのはなかなか変えられないと思うんです。
鎌田 思考も習慣ですからね。地道な努力で習慣づけていくと変わっていくもの。それは大事なことですね。
野中 私を変えた一番の実践は、千百人集会で賞をもらった『満足訓練日記』。あれは、大ヒット作品でした。
私は何をやっても、人から評価されても満足できなかった。たいへんな病気です。僕はこれでずっと辛かったし、まわりの人はもっと辛かった。だめだだめだ、もっともっとと常に何かを目指してやろうとする…。
セミナーを受けて勉強していくうちに、ここが根っこの問題だって思ったんですよ。それで一生懸命考えて、妻と話し合い、毎日1個、その日楽しかったこと、よかったことを書くことにした。今でも覚えているけど、「じゃ、いっぱい書いていいんだよね」と言ったら、妻は賢くて、「一個だけ」。
全員 (笑)。
野中 あれは素晴らしい。一個だけなら簡単ですよね。たくさん書いていたら疲れてすぐにやめていたと思う。そうして一年続けていたら僕は本当に変わったんです。
加藤 一年で変わったのですか。
野中 楽しい夢をいっぱい見るようになり、朝起きたときも爽快になってきた。考えたら当たり前ですよね。だって、夜寝る前に楽しかったことを書いて寝るわけだから、楽しいイメージで寝てるんでしょう。
加藤 なるほどね。
野中 僕はずっと、自分が肯定できなくて苦しんでいた。何をやってもダメダメ、まだまだ、もっとやれって常にバックミュージックみたいに流れていたんです。けれど夢がいっぱい出て来くるようになって、潜在意識が動いたんですね。ある日、ぱっと霧が晴れた。ずっと待ち望んでいたんですが自分を肯定することできたんです。
小林 すごーい!
野中 肯定できてしまうと、アホみたいな、こんなものかって感じ(笑)。そのときから、なにかをしている「そのとき」が楽しくなったんです。それまでは人といても、家族と食事をしても、魂がそこにあらずで楽しめず重かった。僕以上に妻が重かったんですけど、すかーっとして(笑)。
小林 すごく変わったんですね。
野中 潜在意識ってこういうことの積み重ねで、変わるんですね。
鎌田 その作業だけみたら、小さいことですけど、その積み重ねが大きな結果につながっていく。素晴らしい実践です。
加藤 私はずっと自分は正しくて、気に入らないことはイヤ。いつもイライラして眉間にシワを寄せていたんじゃないかな。子供の頃からいい子でいなくちゃいけないってことがあったので、それが足かせになってちょっとしたことも許せなかった。カレンダーの言葉に「正しさよりも幸せが大切」というのがありますね。それを読んでハッと気づいて、毎日カレンダーの言葉通り生きようと決めたんです。そしたら、今なんかルンルンでおかしなこと見ても、あっバカやってるやってふうに流せるし、信号が青だけですっごく幸せ。
野中 確かに心のクセを矯正するのってたいへん。ガンにならないと気づかなかったですね。
(2015年6月、横浜市内にて収録)
『いのちの田圃(たんぼ)』175号、177号より
『いのちの田圃(たんぼ)』175号、177号より
