ひたすら学んだ! 実践した! そして、つかんだ新しい人生!
〜鎌田進副代表と笑顔輝く〈治ったさん〉たち〜 その7
♪痛みを忘れるほど夢中で勉強!
鎌田 では、加藤さんの「やるっきゃない」は、実際どんなことをやったんでしょう。
加藤 私は手術の後遺症で肋間神経痛がひどかったんですね。
ガン患研に入会する前は、痛み、痛み、痛みでもう再起不能かというぐらいに落ち込んでいました。いつ痛みがおそってくるのかって、朝から晩まで考えていました。手当て実習会に参加したとき、痛くてタオルが絞れなくて倒れちゃったんです。市川先生が手当てをしてくださって痛みがとれ、ああ、治るんだってはじめて思いました。
鎌田 早い時期に身体で実感できてよかったですね。
加藤 それからは、手当てと勉強に明け暮れたんです。「太陽燦々コース」を受講したから、ドリルもしなければいけないし本も読まなければいけない。手当ても手伝ってくれる人がいないからひとりで必死でした。そしたら、痛みに神経を向ける余裕がなくなっちゃった。
鎌田 ほう、あれほどの痛みなのに…。そのころは、第2回「千百人集会」に向けて、「太陽燦々コース」があったときでしたからね。
加藤 そうして、半年ほど経って、ふっと、あれ、痛みがないじゃんって。
鎌田 えっ、痛みが消えていたんですか。
加藤 はい、いつ消えたのかも分からない(笑)。同時に、私、続けて3回追突されてむち打ちになり、朝晩しびれて手足はバンバンに腫れていたんですね。それも全部解消されていて、本当に不思議でした。
代表に、痛みが何年も続くってのは、精神的なことがすごく影響しているって言われたのが耳に残っていて、いろいろ考えると私は主治医のことを恨んでいたんです。それが痛みを増幅させていた。それと、痛みで死ぬんじゃないか、呼吸が止まってしまうんじゃないかという不安。でも痛みでは死なないんだって聞いて、ああそういうもんかって安心したということもあります。
鎌田 恨む余裕がなかったぐらいしゃにむに勉強しまくったことがよかったんですね。
加藤 そうなんです。やらなきゃ、やらなきゃってお尻に火がついてましたから(笑)。でそのとき、恨みなどを持っている限りはだめなんだなあと思いしらされました。
痛みがなくなってから、じっくり落ち着いて合本を読み返してみると、すべて腑に落ちることばかり書いてあるんですね。それからさらに本格的に勉強を始めました。
(2015年6月、横浜市内にて収録)
『いのちの田圃(たんぼ)』175号、177号より
『いのちの田圃(たんぼ)』175号、177号より
