ひたすら学んだ! 実践した! そして、つかんだ新しい人生!
〜鎌田進副代表と笑顔輝く〈治ったさん〉たち〜 その3
♪治るためにスタートダッシュ

鎌田 では、みなさんがどのようにして治る方向に向かうことができたか、具体的に話していただきましょう。
加藤 私が入会したのは第2回「千百人集会」の前の年。それに向けてのセミナー(『太陽燦々コース』)があるというのですぐ申し込み、ものすごく勉強になりました。生活習慣を変えるといってもどういうことなのか分からない。でも、ドリルをやっていくうちに、ああこういうことなのかって、納得できることばっかりでした。後から考えるとなんでこんな簡単なことが分からなかったのかなって(笑)。〈治ったさん〉になるためにものすごくよかったと思います。あのドリルは、副代表がお作りになったんでしょう?
鎌田 ええ、私が作ったんですが、実はあれをマイナーチェンジしたのが、今の徹底実践会員のドリルなんですよ。
加藤 そうなんですか。受け継がれていてよかった。

野中 私は8月21日に手術して入門合宿セミナーに行ったのが10月13日。ちょうど、キャンセルがあって、最後に滑り込んだんです。これが僕の運命を変えたと思うんです。
鎌田 一番の気づきはなんでしたか。
野中 「責任をとる」、その一言です。お前が悪いんだってことを、叩き込まれました。当時は半分慰めてもらおうという気持ちもあったけど、「お前がやったんだ」「自分が作ったんだ」って、もう被告です(笑)。
鎌田 ガンは生活習慣病。何かの悪い偶然でできたものでなく、自分の間違った生活習慣がつくったもの。生活習慣を改め、自分で治す努力をする…それが「責任を取る」ということなのですが、なかなか責任をとれない人がいますからね。
※「責任を取る」→「責任をとれば、あなたは治る」参照
野中 入門セミナーは僕にとっては重要度が高い。入り口にどう入るかが一番大切だと思う。僕の人生、いろんなことに頼ってきたから、きちんと責任をとり、なんで自分がガンになったかを噛み締めなければならなかった。屈辱的ですけどもね…。
もし責任をとるということを考えなかったら、食事やライフスタイルをどうしたらいいか、何をやったら治るか、何をやればいいかってことに目が向き好奇心はガンガン膨らみます。でもそれでは混乱します。
鎌田 たしかに、それは支部の例会に始めて参加した人などにありがちなことですね。
野中 セミナーでは、なんで、こんなことやらされるのかって思いました(笑)。なまじ、学校で働いていて同じようなこと…マインドマップもやってたから、すごい抵抗があったんです。でも、書いていくと、責任をとることが、あるわあるわ…。当時はほんとにひどかったから。
小林 そんなによく書けましたね。
野中 死にたくないから必死(笑)。でも、こうして書けるだけ書いていくと、心と食事、ライフスタイルが全部連動しているってことがよく分かりましたね。心が変われば全部変わってくる。この気づきは大きい。今、当時のマインドマップを見たら、感動的なんですよね、見事に全部変わっていますから。
鎌田 それはすごい。基本的な治す姿勢や態度、ガンの原因と結果の考え方をしっかり学んでもらうのが、入門セミナーですからね。
小林 私は入門合宿セミナーで、このままでは治らないんだって思い知らされました。当時、自己採点をする時間があって、私は70点ぐらいやってるんだーっていう思いがあったんです。でも、まぁ、ちょっと下げて68点ですって言って(笑)。ところが、受けているうちに、30点ぐらいしかやってないんだなって気がついた…。これじゃだめだっていうあせりや不安もあいまって、やるぞって気持ちに火がつき、バチっとスイッチが入りました!
鎌田 ひとりでやっていると、どうしても客観的に自分をみることができなくて、ひとりよがりになりがちですよね。
小林 ほんとに、自分のことはなかなか分からないですね。それと、治ることが幸せのゴールじゃないんだってことを学びました。治すこと、治すことという気持ちでセミナーに臨んでいたのですが、もっと先に目を向けることが大事なんだ、ウェラー・ザン・ウェルってのはこういうことなんだと噛み砕いて教えてくださったことで、早い段階で目標をもっと先に設定できたことがよかった。これは、受講しなければ気がつかなかったですね。 (つづく)
(2015年6月、横浜市内にて収録)
『いのちの田圃(たんぼ)』175号、177号より
『いのちの田圃(たんぼ)』175号、177号より