頭からつま先まで、全身をタオルでくるんで優しく蒸すのが、全身生姜罨法。熱と湿度と生姜の香り…三つの快が絶妙にとけあうとき、あなたは夢見心地で、大量の汗を出す、毒素を出す、ストレスだって出す。
一般的に知られている生姜罨法は、身体の一部を温めるだけ。しかし市川式では、熱い生姜湯で絞ったタオルで、足から顔まで全身をくるむので、全身を優しく蒸し上げられるような気持ち良さです。
そんなとき、全身を包むこのやり方は、一種のショック療法的な効果も十分。といっても、辛いものではまったくありません。全身を蒸すように温めるので、最初はやや息苦しさを感じる患者さんも稀にはいますが、やがて、ぐっすりと寝入ってしまうほど気持ちのいいものです。
顔から足まで大量の汗が吹き出て、60兆個の細胞がプチプチと音をたててよみがえってくるような、そんな爽快感を味わうことができるでしょう。
大量のタオルを使うなど、ちょっと大掛かりになりますが、その普段と違う雰囲気がまた、一層の期待感をかき立て、免疫を上げてくれるのです。
「生き返ったぁ!」「自分を見直した」「生まれ変わったみたい」手当て実習会では、患者さんのこんな感動の声が弾けます。
手当てをしてあげた方、どうか、患者さんのどんな小さな変化も見逃さず、一緒に喜び合ってあげて下さい。「こんなに顔色がいいのは、久しぶりだね」「これなら、治るね」「すっかり別人みたいだよ」「これだけ汗が出たら、もう大丈夫」たっぷり拍手もしてあげてください。患者さんには、それが何よりの励み。何よりの、治る力になるでしょう。[『治る力 本編』から]
2015年04月14日
ああ夢見心地。全身生姜罨法で「治る力」を一気に引き出せ
posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 17:26| 自分で治すメッセージ