2014年11月20日
私たちの思い 小林季代子
★綴り方への思い 小林 季代子
わたしは当初、シンポジウムで治すガンバリ世界遺産のプレゼンターを任されていたので綴り方に着手するなど考えていませんでした。できる事ならスルーできたらいいな〜などととぼけたことを考えていたのです。しかし、代表に綴り方の意図を伺い、奮起しましました。それはガンによって、心、そして人生がどう変わってきたか、そして自分の人生の課題、難問を見つけるための取組みへと掘り下げていくのが目的なのだと。
卵巣がガンVB期、取り残しのガンを一年で自助退縮した私。歩んできた心の道を注意深く掘り下げてみようと第一稿を書き上げました。自分がガンになったことで何を学び、どう変わっていったのか自由にのびのび綴りました。
正直、わたしの出来損ないの作文の文章に誰が反応するのだろう、と不安と自信の無さに正直気が重かったです。書いているうちに訳が分からなくなり、二種類の原稿を仕上げようとしていました。片方は残念ながら締切日までに間に合わず時間切れの中途半端な文章でしたが、実はそちらの方が自信がありました。しかしふたを開けてみると私が良しとしていた原稿を代表はこう表現されました。『干からびた干物のようだ』。その言葉に自分の良し悪しの基準にも一時、自信を失っていました。
第二講はディテール、細部を大切にするということを意識して綴る中、自分が見えてきたのです。最初は何も分からなかった私。今の時代300万円あればガンは治ると思っていた浅はかで無知な考えの私から、ガンは招かれざる客ではなく、むしろ自分を変革する最高の客だったと思える今、何か伝えたい、伝えなければと考えるまでになりました。そんな私をシンポジウム当日、思いきり抱きしめてあげたいです!!
★みなさまへ
綴り方に挑戦した私たちと代表の取組の過程は皆さんが思っている以上に凄まじいものです。
代表も様々な葛藤を抱えながら私たちの人生の課題難問に向き合ってくださいました。私たち一人ひとりのかけがえのない人生を引き出すために血みどろになってくれたのです。
人それぞれの、もがき苦しんできた深い闇の部分まで降りてきて、私たちになり替わり、ときには考えあぐねることも…。そして最良の解決方法を自分の何かと引き換えになる位の魂の言葉で伝え続けてくださいました。
迷い、悩み、苦しみ、それでも生きることに向き合い続け必死に食らいついてきた私たちのいのちの物語を、どうぞ、シンポジウムの会場に確かめに来てください!!
posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 05:46| 綴り方