〈ウェラー・ザン・ウェル綴り方〉には、何を書けばいいのか
理事長 川竹文夫
これまでの医療者は、もっぱら病気をマイナスと捉え、〈直す〉ことに集中。つまり、こわれた機械を修理する発想です。興味の中心は、目の前の患者の身体に起こっている不具合、つまり〈症状〉でしかありませんでした。
図の黒く塗りつぶした部分です。

けれど、ウェラー・ザン・ウェル患者学は、は、その症状や病気の〈背後〉に隠れている、〈人生という深く広大な物語〉に注目します。
私はその一面を〈ガンは人生の病〉という言葉で言い表しました。人生が病を作った。病は人生の表現。人は、生きてきたように、病むのです。
が、〈ウェラー・ザン・ウェル綴り方〉は、上記の視点に加え、人生という物語にこそ、治す資源・治す力が無尽蔵に隠されていると、さらに積極的な意味を発見するのです。
となれば、みなさんが、〈綴り方〉で何を書けばいいのかという答えは、すでに、明らか。そう、〈人生の物語〉です。涙、ため息、失敗、挫折、慢心、転び、うずくまり、また立ちあがり・・・、勇気、希望、歓喜・・・そんな抱きしめたい、もろもろです。
今、メンバーのみなさんは、私の注文があまりに多くて、知恵熱が出る寸前かもしれませんが(おーい、大丈夫かぁーっ!)、必ず、素晴らしい作品に仕上がるでしょう。がんばってください。
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