2016年11月20日

パニックを越えると、希望が見える


ウェラー・ザン・ウェルへの道 第二回 「パニックを越えると、希望が見える」
                     川竹 文夫(NPO法人ガンの患者学研究所代表)

ガンを契機に、真に価値ある人生を創造する・・・ウェラー・ザン・ウェル患者学の確立を目指す大型連載。
〜月刊『いのちの田圃(たんぼ)』第2号より〜


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 ガンと知った瞬間から、多くの人たちは、パニックに陥る。
 はた目には冷静に見える場合も、いきなり突き付けられた死の恐怖に、正常な判断力をほとんど失わされているのである。
 にもかかわらず、まさにその真っ只中で、命のかかった治療方針が決定され、治療が始まり・・・そして気がつけば、すでに大切な臓器を失い、あるいは、抗ガン剤の副作用に苦しむ自分を、ベッドの上に発見する。そしてここから、さまざまな問題が生じてくるのである。
 例えば、私の場合。
「放っておくと脳に来るよ」
 告知の瞬間からパニックに陥っていた私は、主治医の一言に背中を押されるように、大慌てで手術を受け、腎臓を一つ失ってしまった。
 今にして思う。
『パニックの中で下した、当時の私の判断』は、間違いだったと。
 では、今の私ならどうするか。
 ガンは、早期であった。だから今なら・・・断じて、大慌てで切ったりはしない。休養と運動を大幅に取り入れ、食事を玄米菜食に改め、ストレスを軽減する。びわ葉温灸やコンニャク湿布などの自然療法を毎日欠かさず、健康食品も試すだろう。 そうすれば、「脳に来る」どころか、それだけで、ガンは消失する可能性は十分あると信じるからだ。
 だがもし期待に反して大きくなる一方であれば、その時点で初めて、最小限の手術を考えるかもしれない。
 無論その時でも、抗ガン剤は、明確に拒否するが・・・。

 では、当時の私が今と同じ判断を下すには、一体どうすれば良かったのか。
 答えは一つ。パニックをやわらげることである。それさえ出来ていれば・・・。そう断言するだけの、根拠と自信が、私にはある。
 当時の主治医は手術後、再発防止のために、二年間のインターフェロン投与を勧めた。
 だがそのころ、当初のパニックから徐々に覚め始めていた私は、インターフェロンはほとんど効果がないという知識をもとに、わずか十日ほどで中止した(その知識は、病室を無断で抜け出し、書店で立ち読みした本から得た)。
 その後、インターフェロンの副作用から鬱病になり、自殺する人が相次いでいるという新聞報道を知って、私は確信した。あの時、冷静に下した私の判断は、非常に正しかったのだと。
 やはり、大切なことは、とりも直さず、パニックをやわらげることなのだ。では、どうやって・・・。


対処法@ とにかく時間を稼ぐ

◆医師から返事を迫られたら、家族や親戚と相談したいと言って、結論をのばす。
◆ガンは、命をおびやかすほど、急激に大きくなることは、ない。 
◆「どうしてこんなになるまで放っておいた!」などと脅されても、絶対に慌てて治療を始めてしまわないこと。
◆一万人を超す手術を経験し、今は切らずに治す町秀夫医師の言葉。
「今日まで生きてきて、食事をしたり歩いたりしている人が、急にガンで死ぬなんてことはありえない」

対処法A 必ず治すと決意する

◆イギリスの科学雑誌『ランセット』に興味深いデータがある。早期の乳ガン患者五十七人を、告知後の心理状態によって四つのグループに分けた。
 (A)無力感、絶望感にとらわれた人たち。(B)自分では何もしようとしない消極的な人たち。(C)何といわれても、自分がガンであることを認めない人たち。(D)ファイティング・スピリットを持ち、治してみせると闘志を燃やした人たち。
 十年後、各グループの生存率を比較すると・・・(A)の生存率二十%に対し、(D)は七十%。気持ち一つで、実に三倍以上もの開きがあった。


対処法B 希望を育てる

◆治った人を探す。各地の患者グループには、必ず治った人がいる。その人たちに直接会って話を聞くのがもっとも効果的。
◆「あの人は治った、だから私も必ず治る」。自分にこう言い聞かせること。それも、徹底的にだ。
◆体験者や医者に「あなたは治る」と言ってもらう。セミナーでの私の最大の役割の一つはこれだと思っているくらい、効果絶大。 
◆治った人が登場する本を集めて繰り返し読む。健康食品を売らんがために書かれたような本、例えば『ガン消滅! 〇〇人の奇跡』というようなものであってもだ。懐疑心を持つより、素直に信じたほうが、心が落ち着く。

対処法C 医者の恐怖心に注意

◆医者ほどガンを恐がっている人たちはいない。彼らがガンになれば、仲間は嘘の告知をするのが、その証拠。「私にだけは本当のことを言ってくれ」と念を押しても、病期の軽い、別人の標本を見せて安心させたりする。
◆彼らがガンを恐がるのは、自分たちの治療で治らなかった患者をたくさん見ているから。
 転移を恐れ、病巣周辺の臓器やガンのないリンパ節まで取ってしまう拡大手術などには、彼らの恐怖心が如実に見て取れる。
◆悲観的なことばかり言う医者とは、即刻、サヨナラをするべし。パニックは深まるばかりだし、免疫も落ちるからだ。


対処法D 自助退縮(自然退縮)を知る

◆何の治療もしていないにもかかわらず、医師から見放された末期ガンでさえ、自然に治ってしまう、それが『ガンの自助退縮(自然退縮)』。治る理由は、ガンの原因を徹底的に取り除いたから(前号『ガンの原因と結果』の図参照)。不規則で過労になりがちな生活を改め、食事を玄米菜食にする。怒りや恨みを捨て、人を愛し、自分を許し、小さなことにも喜びを見いだす・・・。患者自身のそうした努力の積み重ねによって、自然治癒力(免疫力)が回復、ついには末期ガンをも治してしまうのだ。
◆ガンを治すには、医者にすがるしか生きるすべがないと思いがち。だからこそパニックにもなる。だが、自助退縮(自然退縮)の存在は、どのようなガンも患者自らの努力で治せるという最大の証拠を示してくれている。

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対処法E 仕切り直しをする

◆再発や転移をした時、これまでの治療への不信感や失望からパニックになりやすい。しかし、再発するには必ず自分にも、それなりの理由がある。辛いことだが、そこを徹底的に見つめると落ち着く。


対処法F 自分で治す迫力を持つ 

◆ 出たら切る。切れなければ抗ガン剤をやる という安易な医者任せから脱し、「自分で治す」という覚悟と気力を持つこと。


対処法G 代替療法を知る

◆代替療法とは、現代西洋医学の欠点を補い、それに替えることの出来る治療法のこと。食事療法、心理療法、漢方や中国医学、健康食品によるもの、温熱療法、あるいは自然療法などの民間療法を指す。つまり、治す方法はいくらでもあるということ。そう思うだけでも、心は軽くなるはず。
◆代替療法に対して、懐疑的な人もいる。しかし、ガンに特効薬が無い以上、選択肢はたくさん持っているほうが有利に決まっている。要するに治ればいいのだから。しかも大抵の代替療法は、体に優しい。


対処法H 余命宣告を蹴飛ばす

◆余命宣告ほど当てにならないものはない。あくまでも、三大療法という非常に侵襲的な(体を痛めつけ、免疫を落とす)治療を続けた場合のデータをもとにしているからである。しかも三大療法は、ただ、ガンの固まりという 結果 を取り除くだけのもの。ニキビを手当たり次第につぶすのに等しい。ニキビですら、治すには、原因を取り除く必要があるというのにだ。
 そんな彼らが、もう治らないと宣告しても、それはあくまでも、三大療法しか知らない彼らには治せないと言っているだけ。「あなたのガンは治らない」という資格など、どこにもないのだ。「何もしなければあと〇ヵ月」と言う場合も同様である。
◆要するに余命宣告は、医者の傲慢と無神経と無知とを完璧に表わしているに過ぎない。
◆生きるか死ぬかは、自分が決める。寿命は、神様が決めること。


対処法I 家族がつれ戻す

◆いきなり末期だと言われた場合など、パニックどころか、奇妙に淡々としている人が時折いる。この場合、あまりのことに、すっかり諦めている可能性がある。
 親しい人への挨拶状を書き、仕事を整理し、日記をすべて焼き、ホスピスの予約を入れ・・・こんな時は、家族が何としても死の淵から引き戻さねばならない。そのためには、対処法のすべてを駆使してほしい。


対処法J どんな時にも遅すぎることはないと知る

◆本気になれば、そしてやり直す気にさえなれば、どんな時にも、今がもっとも早い時期、今が始まりである。「遅すぎた」と悔やんで諦めないかぎり、「本当に遅すぎる」ことは決して無い。まず落ち着こう。



 残念ながら、西洋医学の医師たちは、患者という一人の人間の全体を見ない。ましてや、将来の人生までは、とても。
 例えば、手術によって卵巣や乳房を失い、あるいは人工肛門になった患者が、その後どんな後遺症を抱え、精神的にどんな傷を負い、それが人生にどのような影を落としていくかなど、ほとんど想像が及ばない。「死ぬよりはいいだろう」という、乱暴極まりない言葉が今も生きているのが、何よりの証拠である。
 拡大手術や攻撃的な抗ガン剤投与が、患者の命を縮めることにも、医師の多くは無神経。つまり、限りなくガン細胞を取り除こうとする医師の選択が、患者の人生にとっても、最良の選択であることは、まれだ。いや、明確に相反することすらある。
 とすれば、患者は、自らの知恵と意志によって、自らの人生を守るほかはない。
 そしてそのためには、一刻も早くパニックから抜け出し、正常な判断力を取り戻すことが、何よりも重要になってくる。

 セミナー参加者の一人が、最近、ラジオ波焼灼術(開腹しないので体への負担がきわめて少ない)によって、肝臓のガンを取り除くことに成功した。
 それに先立つ約一年間、彼は、三大療法を拒否し、自然退縮を目指してきた。さまざまな要因から、それは諦めたが、この間じっくりとガンについての勉強を重ね、心を見つめ、人生を振り返り、そして、この選択にいたったのである。
 パニックの中で治療を決められるのではなく、あくまでも冷静に選びとる・・・その中で培われた自立心と自尊心は、闘病にとどまらず、今後の人生そのものにも、最良の影響を及ぼすに違いない。
 私は、固く、そう信じている。

川竹文夫・プロフィール
 元NHKディレクター。1990年、腎臓ガン発病をきっかけに、ガンの自然治癒の調査研究を開始。92年、NHKスペシャル「人間はなぜ治るのか」を制作。絶望から生還した人たちの力強く生き抜く姿は大きな感動を呼び、今も各地で上映会が繰り返されている。94年、「幸せはガンがくれた・心が治した12人の記録」出版(創元社)全国各地の病院の必読本となる。95年、ガンの患者学研究所設立。
タグ:自然療法
posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 06:16| 月刊『いのちの田圃(たんぼ)』

2016年11月11日

四つ葉 四つ葉続々〈治ったさん〉!〜列島縦断講演会イン横浜〜〜〜 四つ葉 四つ葉 四つ葉


憧れを力に!!
昨日の列島縦断講演会にて、
見事、新〈治ったさん〉が誕生しましたぁ〜!
2012年5月悪性リンパ腫V期 小腸に転移有だった吉田さんです。

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「憧れの〈治ったさん〉になれたことがまだ、信じられないくらいです
今日、花束を下さった〈治ったさん〉の阿部さんの写真を手帳に貼って持ち歩いていました。
部屋には〈治ったさん〉バッヂの写真を拡大コピーしてケースに入れて飾って・・・
ずっと憧れ続けてきたんです。
幼いころから追いつめられないと頑張れない私がこうやって、今までやってきたことを認めていただき、本当に幸せに思っています。今、私は病気になる前よりもとても幸せな生活を送っています!」
そう穏やかな口調で言葉を噛みしめるように語る吉田さんです。
一時は検査後に腹水がたまり、臨月のようなお腹になったと言います。
それでも当初8クールの予定だった抗がん剤を3クールで止め、自助療法に切り替えつつご自身の心に向き合われたとか。
入会当時、支部例会に欠かさず参加し勉強をされていた吉田さん。当時の支部長である〈治ったさん〉の阿部さんから写真を頂き、ずっと大切にされていたのです。『治ったさん!! 次は私・・・』とピンクの文字で書いて。
「認定式ではサラッとしているつもりだったのに、どうして泣けちゃうんでしょうね〜おどろきました〜」
と帰り際にそっと語りかけてくださった吉田さんの瞳がまだ、潤んでいるように私には見えました。
そして、思わずハグをした私たちです。
「〈これからさん〉の方々の小さな希望になれたら本当に幸せが膨らみます!」
そう仰っていた吉田さんの希望に満ちた強い瞳がとても印象的でした。
吉田さん!〈治ったさん〉認定! 本当におめでとうございます!!



posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 15:07| 列島縦断講演会

2016年11月06日

『幸せはガンがくれた』は私の応援団

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        『幸せはガンがくれた』を読んで
                 渡邉 雅則さん






小山さんの見事な回復ぶりに胸が高鳴った!

 ガンの患者学研究所に入会して、すぐに様々な資料が送られてきました。その中で目を引いたのが、「幸せはガンがくれた」の言葉でした。当時の私には意味不明にしかとらえられませんでしたがとても気になったので取り寄せることにしました。
『幸せはガンがくれた』を読み始めてすぐに、小山王さんの見事な回復ぶりに胸が高鳴り、これでガンが治るぞとスイッチがポンと入ったのです。そして何とも言いようのない深い安心感に包まれた。理由なんかありません。そんなことを、他人に話したら笑われるだけだと思い、今まで胸の中にしまい込んでいましたが、ただただ私の心が勝手に小山さんのように治るのだと信じてしまったのです。
 私の場合、手術のあと抗ガン剤治療が始まりました。医師の言葉や、世間の常識にとらわれ、「私の進行ガンは治らない」にもかかわらず、「ガンを根治できない抗ガン剤を体の中に入れてしまう」という、この矛盾だらけの罠にはまっていました。
 強引に病院へ通わないということも考えたのですが、仮にそうしたところでその後、どう病気と向き合えばよいのかと悩みは深く、体と心はぼろぼろ。そんな時に届いたのがこの本でした。幸せという言葉にあこがれて他を差し置いて真っ先にこれを読み始めました。第一部第一章の小山さん、注目したのは医師があっさり治療をあきらめたことです。さらに息子さんの手当ての効果、手のひらから発する命のエネルギーを王さんが受け止めたこと、苦しい中でも歩くことをあきらめなかったこと、家族の様々な協力があったこと、農家なので仕事が運動であったこと、ご本人の強い精神力と生きることへの欲望。すべては小宇宙であるこのカラダがバランス(調和)を取り戻したのだと、私は受け取ったのです。

唯一無二の治療方法はないのだ

 この本は、いわゆるハウツー本ではないから押しつけがましいところがなく、それぞれの人生、考え方、やり方を知っていくうちに、唯一無二の治療方法はありえないのではないかと気づきました。心の大切さも、ガンに強く対抗した人、穏やかに向かう人、イメージの力を借りた人、さまざまでした。ですから私は私の治し方を、自分の直感で体と相談しながらいこうと思ったのです。
 全体として無駄な文言がなくとてもわかりやすく、私をストーリーの主人公に置き換えて読んでいきました。そして私の応援団としていつも手元に置いて繰り返し読ませてもらいました。
 私が素直にこの本に書かれていることを信じられたのはなぜでしょうか。ガン患者である著者が、取材から得た実体験を何としてでもガン患者である私に伝えたいという気持ちが文章ににじみ出ていたこと。さらに私の方は、この病気になったとき完治する薬や治療法はないことを知っていたから、体に優しくガンを治せる方法があるものならそれに出会いたいと強く願っていたことでしょうか。
 私は、この本のおかげで二度目のガン、S状結腸3期の術後の抗ガン剤はためらわずお断りできたのでした。医師は、「賢明な選択をされましたね」と言葉を返してくれました。
 私たちは生まれてきた時から生きる元気を持っています。けれどもそれが発揮できない生活や食事、欲望、ストレスに囲まれていることに、私はこの本で気が付いたのです。ガン治しだけでなく、人生も治した今の私は、お腹の底からフワーとわいてくる温かな幸せ感でいっぱいです。



posted by NPO法人 ガンの患者学研究所 ガン患研 at 14:55| 幸せはガンがくれた